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雪が、しんしんと降っていた。 ―――・・・ばっ・・・ばけもの!!
気がついてみれば彼の・・・―――雲雀恭弥のことばかり考えていて。 「・・・何してるの」
その声が肩越しに聞こえたとき思わず「うそだ」と口にしてしまった。
「帰るよ」
その言葉に彼は肩越しに「うん」と返してくれた。
「だからね、悲しくないんだ、だから泣かないよ」
目頭が痛いほどに熱くなって、まぶたを下ろす。
「あた、しはっ・・・ばけも」
即座の否定にさえぎられた終わりのほうの言葉は、飲み込んだ。 「は、僕の兎だから」 小さくつぶやかれた言葉に「なにそれ」と泣きながら笑った。
「はい、これ」
渡されたのは大き目の、黒いキャスケット帽だった。 「なんで・・・」
今日はなんかある日だったかな、と少しばっかり考えをめぐらしてから気がついた。
「ありがと・・・っていうかっここはあたしが何かあげるべきなんじゃ・・・」 焦って言えば、彼は呆れたように目を一瞬見開いてから、ふっと意地悪な笑みを浮かべる。 「のお小遣いをだしてるのは?」 どうしよう、と考える。 「あー・・・恭弥からのお願い、聞くよ」 きっと、そういうプレゼントを恭弥は一番望みそうだから。 「あっ!でも、あたしができなさそうな奴とかだめね!!そんでもってひとつだけね!」 ムッと顔をしかめる恭弥に「だって変なのはしたくないし」と、自分で言い出したことなのにもかかわらず安全圏をつくる私は、卑怯な奴だろうか。 「・・・じゃあ、僕からひとつにお願い」 どんとこい!と意気込んだら、ちょっと笑われた。くそう。
「僕の傍にいて」
驚いて、瞠目した。 「この先ずっと、何があっても。僕の傍にいて」 それは、コクハクですか。 |
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出会い編終了です。
いろいろ謎を残しましたが、本人たちはどうやら両思いのようです(あはは)
ヒバリさんにいたってはなんていうか、一目ぼれだしね。本人自覚ないけど!
次からは原作に突入します。
が、ここで注意をひとつ。
ちょぼちょぼとは原作を変えていきますが、基本的な流れはまったく一緒です。
ですので、まったく同じ流れになる部分は小説として起こさないことにしました(ので、いきなり場面がぶっ飛んだりするかもしれません・・・)