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「・・・これのどこが、風邪なの」 検査の結果、立派に肺炎でした。
きっかけは今朝。 「きょっ・・・っ!!」 ここで下手に起こしたらもしかして負担になるかもしれない、と叫びそうになった彼の名前を、とっさに下唇をかむことで押さえ込んで、とにかく病院へ運ばなくては、と恭弥に買ってもらった携帯で救急車を呼んだ。 「あのっすいません、同居している人がものすごい脂汗で、熱も・・・」 ずいぶんとかすれた弱弱しい声に振り返れば、恭弥の真っ黒な瞳と目が合った。 「っ!気がついた?起きなくていいよ、つらいでしょ。・・・あ、すいません。はい、そうです、至急救急車」 言いながら彼は上体を起こそうと片手をついたが、しかし力が入らないのかうまく起こせないようだった。 「だめ!寝てて!寝ててってら!! すいませんすぐ来てください!!場所は・・・―――」 そして冒頭に戻るのである。
薄く目を開けると、淡いピンクのカーテンが見えた。 「」 のそりと起き上がれば彼女は苦笑しながら「まだ起きないほうがいいよ」と駆け寄ってきた。 「さっき先生の検診があってね。病状は回復してたぶんもう平気だろうけど、ほら、最近忙しかったでしょ、だから大事をとってもうちょっと入院しましょうってことになったの」 気のない返事に彼女は苦笑して「あ、そうだ」となにやら持ってきていた紙袋をガサガサと揺らした。 「暇かなぁとおもって、買ってきた」 気がついてるのかな、彼女は。
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あれ、桜クラ病とか夏休みとかは?と、思いの方がほとんどかと思います・・・が。
正直に言いますと思いつかなかったのです(ほかのサイト様とかぶりそうだったというのが本音)
死体とか入院沙汰とかは比較的少ないような気がしないでもないんですが、桜と夏休みは多すぎてなんていうか・・・こう。オリジナリティがあまりにも出せない気がして断念しました・・・。
もし思いつくようであれば仕上がり次第追加しますが、とりあえずこれで黒曜編に突入します。